あの頃が

何をやってもしっくりこない

そんな迷走した日々を送る毎日

うだつも上がらずただ不和だけが残るこの頃

そんな苦しい時代も時が経てば意味ある何かへ昇華されるのだろうか

あの頃があったから今の自分があるんです

なんて将来の自分に言わせられるだけの生き方ができているのか

 

昔の自分が今の自分を見てどう思うか

想像はしたくないが、あまり褒められる部分はないだろう

学生時代は何もかもが足りなくて何もかもを手に入れられた時代だ

過去は美しく見えてしまうがあの頃の自分は今の自分から見るととても羨ましかった

 

年を経るたび色んなことが無くなっている

人と会えば当たり前のように仕事の話をする

楽しかった昔話はヘビロテされる

だんだん他人の話みたいに聞こえてくる

違う国の違う宇宙の誰かがそんな生活をしてた

みたいな感覚に陥る

今自分がいる場所が曖昧になっていく

 

やりたいことはいくらでも思いつくが

食指は全く伸びず

本当はそんなにやりたくないんじゃ

って思う

やれないからやりたいだけで

やりたくないんじゃと思う

 

辛抱堪らんと思いながら毎日生きても

結局また同じ毎日が繰り返されていく

あまりにも不透明な感情で生きている

本当にここに自分が存在するのか不安になる

 

あの頃を美しいと思うこの感覚

将来の自分に今のこの頃に対して

その感覚を抱かせることができるだろうか

自分は今そういう戦いをしている